2016.10.30

地方から見た「アートフェス」のリアル。

山形大学准教授の貞包英之氏によるネット版「現代ビジネス」の記事を読んだ。 国家や行政に「動員される」、「元々自らの中に国家や権力に対抗する姿勢を持っていなかったアーティスト」という視点は耳に痛い人が多いのではないだろうか? 大阪万博の時とは、国家と個人の関係は違うとは思いながらも、確かにオリンピックに向けて更に乱立していくアートフェスを見ていると、その光景がだぶって見えてくる。ディレクターがいつも...

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2016.10.28

大麻は本当にそんなに悪いものなのか?

 以前、武田邦彦さんが出した『大麻ヒステリー―思考停止になる日本人』(光文社新書)を読んで感心したことがある。武田さんはその後も『早死したくなければ、タバコはやめないほうがいい』(竹書房新書)を出したり、放射能被害に関する誇張についても発言している。そのどれもがとても真っ当な議論だと思うが、マスコミや反対論者の総攻撃を浴びている。  ぼくの『タバコ狩り』もそうだけど、きちんと読まずに感情的に攻撃し...

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2016.10.13

飲食店の「喫煙席」がなくなる見通し:科学的根拠って?

 問題のニュースがこれである。オリンピックに絡んで随分きな臭い動きが続いていたが、結局そこに踏み込むらしい。しかし、そこには全く科学的根拠はない。いつでもそうだが、「エビデンス」とか言い立てる連中が一番いかがわしいエセ科学者たちなのだ。  『タバコ狩り』の著者としては、もう既に「2010年までに居酒屋も全面禁煙になる!」と予告していたので、それが10年延びたところで別に今更驚きはしない。疫学化する...

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2016.03.16

NHKスペシャル「原発メルトダウン危機の88時間」を見て

  3月13日に放送されたNHKスペシャル「原発メルトダウン危機の88時間」を見た。今のNHKでよくこれが放送できたと感心し、現場の番組製作者の優れた仕事に最大級の敬意を表したいが、それとは別に驚くべき事実がそこでは明かされていた。   結局のところ津波で全電源が喪失して、稼働していた1号、2号、3号のすべての原子炉が完全にコントロール不能になり、すべてがメルトダウンしていたことになる。  そのう...

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2016.01.19

【国立大学改革】いくつかリアクションしておきます。

TwitterやFacebook上で直接議論することはしません。不毛だし。裏で色々勝手に言っているだけですからね。 一つめは前のエントリーで書いたことに対するFacebook上でのネガティブな反響についてです。 たとえばこういうの…。 >うーん…「国立」大学は運営費の半分は税金投入されてるのにねえ。 >それを「大学は教員と学生のもの」って…職員は入らんのか… >そして、こういう主...

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2016.01.16

全国の国立大学をこのまま国(文科省)の奴隷にしていいのか!

さて、どこから書き始めようか? ここでは久しぶりの「国立大学改革」の話である。 とりあえず、このblogから生まれた角川新書『文系学部解体』が12月10日に公刊され、全国大学生協の新書部門1位になるなど沢山の人に読まれているようである。全国の大学教員から共感や励ましの声が送られてくるのはある程度は想定内のことだったが、意外だったのは大企業の人事担当の役員の方はじめ、企業や経済界からの好意的な反響が...

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2016.01.04

2016年のはじまり

長いこと更新をしていなかった。 もっぱらFacebookとTwitterでの発信ばかりになってしまった。 もう一つはずっと契約していたNiftyの有料サービスを全部解約したということも大きい。 光電話サービスも、Cocologの有料サービスもそれに伴って止めた。 そのためにデザイン面とかでできないことが多くなった。無料サービスの範囲でのことしかできない。 NIftyのアカウント自体は残してある。な...

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2015.05.24

日本記号学会第35回大会「美少女の記号論」終了

突然blogを再開する。 大学のことは諸事情もあり、しばらく書かない(書けない? いや、そんなことはない)。 5月16日と17日の二日間、秋田公立美術大学で第35回日本記号学会大会「美少女の記号論」が開催された。 たまたま去年秋田を訪れた時に、「あきたこまち」をはじめとするあらゆる秋田の名産品のパッケージに萌え系のアニメ画風美少女が溢れていることに衝撃を受けて、「なぜ美少女なのか?」「なぜ人は美少...

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2014.10.08

国立大学がいま大変なことになっている(その3)

前のエントリーに対して、身近な人たちや外の世界の信頼できる人たちから共感のメッセージを多数頂いた。だからと言ってそう簡単に解決されることではないのだが、同じように現状を憂いている人たちが沢山いることが分かって勇気づけられた。 それに対してネット上の表側で返ってくるレスポンスのほとんどが否定的なものばかりである。別に同意を求めているわけでもないのだが、前回もそうだったが、たとえば「はてなブックマーク...

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2014.10.03

国立大学がいま大変なことになっている(承前)

黙っているからと言って何も考えていなかったわけではない。 5月15日付けのエントリー「国立大学がいま大変なことになっている」を書いてから、いろいろな人に引用されたり、言及されたりしてきた。 国立大学関係者なら誰でも知っていることだが、一般の人たちにとっては驚くべきことだったようである。 その後、国立大学法人評価委員会が各大学に通知した「国立大学法人の組織及び業務全般の見直しに関する視点」について(...

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2014.08.28

三輪眞弘「59049年カウンター―2人の詠人、10人の桁人と音具を奏でる傍観者たちのための―」について

 8月30日のサントリーホールでの「世界初演」に向けてリハーサルが続いている三輪眞弘作「59049年カウンター ――2人の詠人、10人の桁人と音具を奏でる傍観者たちのための―」は、同日に上演されるカールハインツ・シュトックハウゼン(1928-2007)の「暦年」(洋楽版)に対する「21世紀からの応答」として新たに三輪眞弘に委嘱された作品である。横浜都市文化ラボ「桁人チーム」として学生10人がパフォ...

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2014.06.07

ちくま学芸文庫版・R.ローティ『プラグマティズムの帰結』が出ます!

 去年の夏過ぎに、突然筑摩書房の平野さんという編集者から連絡があって、1985年にぼくと吉岡洋、加藤哲弘、浜日出夫、庁茂の五人で翻訳をしたリチャード・ローティの『哲学の脱構築』(御茶の水書房・1985)をちくま学芸文庫から再刊したいという話だった。何か気の遠くなるような感じだった。何せ、30年近く前の仕事である。実際に翻訳作業をした84年と言えば、松田聖子が「Rock’n Rouge」を歌い、中森...

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2014.06.04

雑感---国立大学がいま大変なことになっている(2…かな?)

 ひとつ前のエントリーを書いてから、色々な人にretweetされたりshareされたりしたおかげで、翌日には10万近くのアクセスがここに集中した(やっぱり内田樹さんにretweetされたのが大きい)。blogのアクセス解析によれば、そのうち半数近くはi-OSやアンドロイドOSからのアクセス―つまりはスマホやタブレット端末からのアクセスである(今回も3行以上書くので、もう読むのはやめてね)。しかし、...

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2014.05.15

国立大学がいま大変なことになっている

 新聞やテレビなどであまり報じられることはないのだが、現在国立大学は安倍内閣による大変な「改革」の波に曝されている。  「スピーディな意志決定」を売りにするこの「ヤンキー政権」は、自民党が過半数を握っているこの時期に一気に彼らの言う教育「改革」を進めるつもりらしい。  ろくな議論も反省も洞察もなく「気合さえあれば何でも解決できる」という斎藤環が言うところの社会の「ヤンキー化」は、憲法解釈の変更ばか...

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2014.02.17

劇団ドガドガプラス、浅草版『ロミオとジュリエッタ』、22日から始まります!

先日通し稽古を見に行かせて頂いた時に、主宰の望月六郎さんから当日お客さんに渡したいのでと応援メッセージを頼まれた。これは書いてある通りに、本当に面白いです。ニッパチと言って2月にはお客さんが来ないと言われているけど、こんなに面白いものを見ない手はない。会場は、かつて渥美清、井上ひさし、萩本欽一、ビートたけしらを生み出した元ストリップ劇場「フランス座」! いまは「東洋館」という寄席になっている浅草六...

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2014.01.16

パノラマプロジェクト東京篇、いよいよ24日から始まります

前回のエントリーが8月で、そこで復活宣言をしたものの、88歳の父が緊急入院、89歳の誕生日の一日前の10月21日にとうとう力尽きました。それから葬儀だとか、お墓の手配とかバタバタしていてタイミングを見つけられず、ここまで放置してしまいました。何回かエントリーを書きかけたのだけど、全部中途半端なままになってしまっています。やはり去年は人の死と向き合う巡り合わせの年だったのでしょう。年賀状を頂いた方に...

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2013.08.11

復活するぞ!

 身近だった人の追悼文のようなものを二本書いてから、すっかりここを放置してしまった。  ここだけ見ている人からすれば、ぼくがあれからずっと落ち込んで何もしていなかったように見えてしまったかもしれないが、そういうことでもない。  ただ、単純に忙しかったということだけである。何本か文章も書き溜めてあったのだが、いずれも時間がなくて最後まで書き上げることができなかった。あとは、Facebookのような断...

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2013.04.09

梅本さんの死

 このところ立て続けに周囲の人が死ぬ。梅本洋一さんの場合には突然の心臓発作で即死に近かった。以前心臓の手術はしているが普通に活動している途中で、しかも飲み会の時に突然訪れた死。ちょうど60歳の誕生日を迎えてまだ間がない。  しかし、いくらなんでも何も突然死ぬことはないだろうに、あまりにもあっけない死だった。みんなから「室井さんも身体大事にして下さいね」と言われまくってしまった。去年の小川巧記さんの...

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2013.03.10

山口昌男さんのこと

 山口昌男さんが3月10日未明にお亡くなりになった。  享年81歳だった。  山口さんに初めてお会いしたのは1988年の明治大学での日本記号学会大会の時。  この時は中村雄二郎、栗本慎一郎、中沢新一さんにも初めてお会いして、その後それぞれお付き合い頂くことになった。紹介してくれたのは細川周平だった。その後、ぼくの勤めていた帝塚山学院大学に中沢さん、栗本さん、そして山口さんをお招きしたりもしたことが...

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2013.02.23

2月23日

 今年になって一度もこのblogを更新していなかったことに気づいた。  FacebookやTwitterには多少は書いていたけど、何だか書かなくてはならないと思うことが沢山ありすぎてつい敬遠してしまっていたのだ。  自分が年齢を重ねて行くと当たり前のことだけど、向こう側の世界に旅立ってしまう人も身の回りで当然多くなる。何だか震災の後からこれまでなかったほどの頻度で関わりのあった人たちが亡くなってい...

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