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2004.07.17

リヨンの国際記号学会

 5日にパリ入り。パリも91年に前任校帝塚山学院大学のツアーで来て以来だからもう13年ぶりだ。だけども19歳のときに初めて訪れて以来5回滞在している町なのでいろいろなつかしい場所も多い。戻ってきたという気分だ。東のペールラシェーズ墓地近くに宿をとり、バスチーユ、マレー、カルチエ・ラタン、レ・アールなどの場所を歩く。ペール・ラシェーズではオスカー・ワイルドの墓参りもした。
 6日にTGVでリヨンへ。人口40万人強の小さな町だが、落ち着いた風情がある。宿を取ったペラーシュ駅付近は新開発中の地域で工事中の場所が多い。国際記号学会の会場はトラムで30分ほどの郊外にあるリヨン第二大学リュミエール校。99年のドレスデン会議以来五年ぶりに会う人々。前回は山口昌男さんが一緒でいろんな人に紹介してもらえたが、今回は山口さんも不参加だし、前回一緒にランチを共にしたトマス・シビオクさん、トマス・ウィーナーさん、12年前に中国で一緒だったデルダールさんも亡くなっており、やはり五年間の年月を感じさせられる。日本からの参加も初日は僕一人。次の日から吉岡洋も合流し、その後で塚本さん門内さんが入ってきたがそれでもたったの四人。十年間つとめたローランド・ポズナー、ジェフ・ベルナードらの旧執行部はこれで任期切れ。新会長にはフィンランドのエーロ・タラスティ、「セミオティカ」編集長にはトロントのマルセル・ダネージらが選ばれたが、こちらもいろいろ政治的な思惑が錯綜して複雑だ。数千人が参加する巨大学会である上に、英語のほかフランス語、スペイン語が乱れ飛ぶので、求心力が足りず、どうしてもロビーでの外交が中心となる。プリナリーや総会ですらあまり人が集まらず、同時に20近くの数の分科会が開かれているので、全員が集まるのはランチタイムくらいしかない。そうした中で、ポズナーやベルナードたち旧執行部、生命記号論グループ、新執行部、韓国や中国のグループ、分科会で知り合ったさまざまな国のメンバーたちと交流を進める。大きな収穫としては韓国の記号学会メンバーや中国のリ・ヨウチェンさんと知り合えたこと。カナダのポール・ブーイサックさんは元気で、話ができてうれしかった。前よりも若返っている。そう言ったら「それはヒゲを黒く染めているからだよ」とニヤニヤしていた。(写真右がブーイサックさん。左はエストニアのタルトゥ学派の後継者で生命記号論グループのカレヴィ・カル)。Bouissac.jpg
 6日間の学会でいろいろな人と話ができたので、まあ良しとしよう。次回はヘルシンキで3,4年後に、5年後はスペインで開かれる予定。そのころはどうなってることだろうか。
 その間、唐ゼミ「盲導犬」は東大公演で快進撃中。今日、明日といよいよ横浜で千秋楽を迎える。どんなお客さんが来てくれるのか楽しみだ。

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