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2004.11.11

もう少しで「黒いチューリップ」初日です。

 11月6日、予定外のことだったのだが急に思い立って、唐ゼミの中野敦之と車で大阪に向かう。新宿梁山泊の「唐版・風の又三郎」の初日を見るためだ。中野は免許は持ってはいるが高速を走るのがほとんど初めての運転初心者。大津までのほとんどを彼に運転させた。16号バイパスに出るまで大渋滞だった上に、大阪で道に迷ったため大阪城公園についたのは五時半を過ぎていた。
 昼間は暖かかったが夜になると少し冷え込む。冬のテント公演用に購入したという石油ファンヒーターがうなっているが、それでも風が吹き込むと内部は寒い。大久保鷹さんが珍しく風邪をひいていた。客席には南河内万歳一座の人たちや近大の学生たち。帝塚山のOGの細谷さんや吉崎さんとも偶然会えてうれしかった。金曜日ということで客席は七、八割という入りか。
 去年の公演は素晴らしいもので何日も通った。今回の再演で一番大きな違いは、時間が短縮されたことだ。四時間近くかかっていたものが三時間になっている。言うまでもなくそうなるためには相当戯曲を削らなくてはならない。いろいろな見方があるだろうが、ぼくは去年でも全く時間の長さを感じなかったので、短くされたこと自体に対する不満がある。とりわけ、大学生と老婆という重要な役を削ってしまったために、残りの部分も必然的に省略箇所が多くなる。不安が的中する形でだいぶ大味で薄められたできになっていた。役者は悪くない。唐組から客演している丸山も初日にしてはとてもいい味を出している。終わった後金さんにも伝えたが、エンディングの変更にも不満が残る。ただ、梁山泊は公演をしながら、結局は役者が一番輝くような形に手直しをしていく劇団なので、月末の東京公演の頃にはそうした不満もかなり解消されているに違いない。それを期待するしかない。
 その日の朝方家にたどり着いて、夜には再びペーター・ゲスナーの主宰する「うずめ劇場」による「夜壷」に。唐さん+中野と一緒。3日の初日に行ったときにはちぐはぐな感じがしたのだが、この日の千秋楽は見違えるような素晴らしい出来映え。唐組の初演の時の印象が鮮やかに蘇ってきた。生で演奏される音楽が、バイオリンも入って格段の素晴らしさ。それが役者の演技にも反映していて、素晴らしかった。終わった後、彼らの宿舎で打ち上げの飲み会。
 さらに次の日の日曜日、アートンがプロデュースしている宇野亜喜良氏による「ダンス・エレマン」の「上海異人娼館」公演。鴬谷の潰れたグランド・キャバレーを改装した「東京シネマクラブ」という奇妙な場所でのダンス・パフォーマンス。バイオリニストの川井郁子と女優の緒川たまきが客演しているのだが、ダンスも趣向も中途半端。想像力がすみずみまで行き渡っていない舞台だったが、招待してくれたアートンの配慮でとてもいい席だったこと、場所がもっているアウラのせいもあって、それなりに満足した。川井郁子のバイオリンも良かったし、緒川たまきは可愛かった。社長の郭さんも顔を出していて「バッタ本」の話を少しする。
 月曜からは唐ゼミ「黒いチューリップ」の通し稽古につきあう。金曜日が初日だが、なかなかいい感じに仕上がっています。
 そんなところで、今回話の中身があんまりないですが、近況といったところです。

 それにしても、アラファトの容態とファルージャの戦闘の様子が気になる。どれほど悲惨なことがこの世界で起こっているか、なぜメディアはもっと徹底的に伝えようとしないのだろう。新潟で奇跡的に助かった男の子の話題もいいが、その裏では何十倍もの子供たちが殺されているというのに。

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