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2004.11.29

唐ゼミ・沢渡公演と梁山泊「唐版・風又」東京版

 唐ゼミの「黒いチューリップ」の横浜沢渡公園での公演が26日、27日の二日間行われた。2004年最後の青テント公演となる。唐さんが顔を出した26日は、寒さこそなかったものの公演前から物凄い突風。テントが揺れるほどの強風で全員かなり肉体的、心理的に追い込まれたが、その緊張感もあって舞台はこれまで最高の出来。風対策に追われ深夜遅くまでの作業が続いたこともあって、翌日の最終日には声をつぶした者がかなり出た。この日は150人近くが入りほぼ満員になる。映画評論家の松田政男さんをはじめとする多くの招待客からも手応えのある高い評価を得ることができた。大学での公演の時と比べて飛躍的に成長した者も多い。この「変われる」「変わっていくことができる」ということが一番大切なことだと思う。久々に彼らのもつ潜在的パワーに感動した。残すは東京・東中野にある新宿梁山泊アトリエ「満天星」での12/18,19日の最終公演のみとなった。
 彼らがバラしの作業に専念している翌日28日、こちらは前日に幕を開けた新宿梁山泊の「唐版・風の又三郎2004」の東京池袋公演に向かう。やや分かりにくい場所の地図はこちら。View image
 11月9日の大阪初日を観ているだけに、だいたい様子は分かっているつもりでいたら、いきなり一幕で驚かされた。大幅に変わっているのだ。大阪で演出の金守珍さんに話したことのいくつかも改善されている。全体では数十カ所も演出が変わっていて、前回の五倍は素晴らしくなっている。エリカと織部、高田三曹といった主人公たちを前景化することによって、構造を分かりやすくすると共に、それ以外の登場人物たちをもくっきりと浮かび上がらせている。大阪の二日目から毎日変えていって大変だったらしい。最後に挨拶をした金さんの顔に表れている疲労がどれほど大変な日々だったかを物語っている。これにも感動した。「変われる」のは何も若さの特権ではないのだ。短く切られてしまったことはもう仕方ないとしても、それでも集団がうねりをもって毎日生まれ変わっていくこの作品が観られるのはうれしい。十分に楽しめるパワフルな舞台に生まれ変わっていた。
 というわけで、本気でお勧めできるので是非12月4日までに見に行ってみてください。

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