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2005.04.25

同窓会好きとよく言われるが

 世の中にはぼくよりもずっと同窓会好きな奴が沢山居る。でも、たまたまある時期に同じ場所に居た人たちが集まると、ある意味では自分自身の鏡を見るようなところがあって面白いし、生き生きしている奴らを見るし発奮するし、疲れていて冴えない奴らを見ても俺だけは頑張ろうと思うし、たまには人生のスパイスとなって、それもいいんじゃないかと思う。それに、思い返してみればどの場面でもぼく自身はちょっと浮いていたような気もするし、今でもつきあっている人はずっとつきあっているけれど、そのとき限りの出会いしかなかった人とは結局は同窓会くらいでしか顔を見ないし、また同窓会で出会ってちょくちょく会うようになる人たちとかもいるし、まあ人生色々という感じでなかなかおもむきが深い。
 でもって今回は京都大学L4の同窓会。L4というのは語学で分けられたクラスのことで、第一外国語がフランス語のクラスのことだ。54人いたらしい。1973年にぼくたちはたまたま一緒のクラスにいた。実はほとんど覚えていない。クラスでコンパとかやっていたのは最初の二ヶ月くらいで、あとは授業にほとんど出なかったり夜通し議論して大げんかしたりして全く付き合いがない人たちがほとんどだ。また同業者になった人たちも多いが、思想的・政治的なスタンスが違ったりして余り口をききたくない人も多い。そんな連中が16人、京都に集まった。32年ぶりだ。会場は四条大橋横の東華菜館。昔からある古い中華料理屋だ。名前を聞いてもよく分からない奴もいるし、名前を聞くと口をききたくなるなる人もいるし、それなりに自分にとって重要な思い出を共有している人もいる。大学教員と編集者も多いが、昔明石家さんまのマネージャーをしていた吉本興業の取締役とか、寺の住職とか、薬屋の社長とか、欠席したが山下久美子を売り出したレコード会社のディレクターで太田裕美の旦那とか、売れない小説家とか、いろいろな人生を歩んでいる奴らがいて話を聞くと面白い。二次会に残った6,7人で、居酒屋からカラオケからそば屋からショットバーから梯子して飲んだくれて木屋町を歩いて戻ったのが二時前。昔、18歳で飲んだくれた時と同じように肩を組み、喧嘩し、突っ張り、仲直りしながらへろへろになるまで飲んだ。DSC05247
 朝起きると身体が異常につらいが、天気がとても良かったので、幹事をしてくれた旅行関係のリサーチ会社に勤める磯貝政弘君と京大から昔下宿していた田中高原町、銀閣寺辺りを散歩する。二人とも二日酔いで歩いているうちに実は極度に体調が悪くなり、銀閣寺道の喫茶フィレンツェでアイスコーヒーを飲んで別れるが、帰りの新幹線の中でも死んだように寝ていた。さすがに身体にこたえた。
 そのまま、東京大学駒場小空間で、唐ゼミとも深い関わりがある清末浩平君が主宰する「サーカス劇場」の公演「幽霊船」に顔を出す。唐ゼミから前田裕己も客演しているし、常連の新名佳奈子、森澤友一朗、町野啓介らもみんな生き生きしていて悪くない。芝居全体としては出来がとても良いとは言いがたい。それでも苦しみながら頑張っている若い連中を見ていると自分も元気が湧いてくる。普段そんなことは余り思わないが、こんな奴らとつきあっていけるのだから大学勤めもそんなに悪くはないかなと思ったりする。一緒に見に来ていた唐ゼミの若い連中は二日酔いが消えず気持ちが悪いぼくを尻目に渋谷の街に消えて行った。
 へろへろになって家にたどり着いてパソコンの電源を入れてみると、ホームページのカウンターが10万を越えていた。余り正確な数とは言えないが、96年から始めて9年目でようやく10万アクセスを越えたということになる。よく考えるとパソコンとの付き合いももう随分長くなったなあと思う。

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