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2005.05.30

先週末のこと

 まずは早速「はまことり」のblogに、椿昇のインタヴューぼくの「バッタ」についてのインタヴューが乗りました。一応目は通したんだけど、長過ぎる。ほとんど編集されていないので、椿もぼくもヤバいこと言いまくりなのが面白いかもしれません。これよりはだいぶ短いけれど、紙版のフリーペーパーにも掲載されていますので、そちらもご覧ください。

 金曜日は、会議のために春の大学祭準備で休みの大学へ行き、びっちり二時間強会議をする。そこから新宿へ。新国立の打ち合わせが終わった唐ゼミの中野と待ち合わせて、新宿二丁目にあるタイニーアリスで行われている「劇団犯罪友の会」東京公演「手の紙」を観劇。主宰者で作・演出の武田一度さんには、唐ゼミが2003年冬に大阪阿倍野で公演をした時にいろいろ親切な助言をいただている。武田さんが事務局長をつとめる大阪野外演劇祭に一度「唐ゼミ」を参加させてみたいものだ。「手の紙」は、昭和36−7年に実際にあったクーデタ未遂事件をめぐり元戦闘機乗りの心情に焦点を当てたドラマだが、意味が漂白されていくようなところが微妙におもしろかった。先日中野と見た少年王者館の「くだんの件」となぜか時代設定と舞台設定がとてもよく似ている。両方とも蝉の声が鳴り響き、時間から取り残された孤島のような時空を描いている。どうも昭和36−7年にそうした時間のエアポケットを見ているらしい。そう言われればそんな気もしないではない。「手の紙」では死んだ少年航空兵の幽霊が出てきて、「くだんの件」では「シャボン玉ホリデー」のテーマ曲が流れている。そんな両義的な時間が舞台の上に流れている。
 土曜日は、唐組アトリエでの劇団飲み会に招かれる。豊田、鬼子母神、西新宿とあと三カ所、7回の公演を残すばかりになった。唐さんの頭の中はもはや秋公演、そして来年の春公演のことで占められている。唐ゼミの「煉夢術」とかぶる七月初めに松本修+近大学生による「唐版・俳優修行」が大阪で、七月八月の二ヶ月にわたって新宿梁山泊の「風又」の韓国ツアー、9月終わりに唐ゼミの新国立劇場での「盲導犬」「黒いチューリップ」が始まり、それが終わると唐組秋公演「カーテン」(仮題)が始まるとともに、近大版「唐版・風の又三郎」の東京公演、11月には南河内万歳一座の内藤裕敬によるシアター・コクーンでの「透明人間」、12月には新宿梁山泊が下北沢の「すずなり」で唐さんの書き下ろし新作を上演することになっている。他にも韓国で「泥人魚」のリーディングもあるし、要するに夏から秋にかけて9−10本の唐十郎作品が連なっている。それは頭も沸騰することだろう。
 「唐ゼミ」を見て衝撃を受け、是非唐さんの大学との出会いを本にしたいという岩波書店の樋口さんが来ていて、ぼくの原稿と唐さんとの対談、唐ゼミの公演資料などを合わせた単行本を出すことがほぼ決まる。結構忙しくなるが、この企画ならぜひともいい本に仕上げたい。
 メキシコで記号論・コミュニケーション学会をやっているPablo Espinosa Vera教授から10月に開かれる世界大会で講演をしてくれないかというメール。メールをやりとりしただけで面識はないので、何となく日本人を呼んで国際性をアピールしたいというような意図なのだろうが、Jeff Bernardも来るようだし、一度メキシコに行ってみたいので多分受けることになるだろう。メキシコシティではなくて、北東部の工業都市モンテレーでやるというのも面白い。

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