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2005.06.06

先週末、まとめて

 3日はマルチの一年生の初めての飲み会につきあう。何浪しているかとか、実年齢とかは別に、人間関係が全く確立していないでさまざまな鞘当てが企てられるこういう時期の学生の飲み会は一番面白い。「子供力」というか、獣の遭遇のような、わくわくするようなイベントで、大学教員でなければ立ち会えないこういう場所に呼ばれても来ない人の気持ちが理解できない。というわけで、そういう好奇心をまだ失っていない新人彦江君や、いつまでも失わない某数学探偵「セイヤ」と共に変てこな時間を過ごす。4日は美学会の委員会のために慶応大学三田へ。全国大会の発表者の選抜というきわめて権力的な仕事を行い、その後新国立劇場の田中泯独舞「赤光」へ。鼓:大倉正之助、能管:一噌幸弘、選歌・書:松岡正剛という達人を揃えた泯さんの公演なのだが、どうもよろしくない。唐ゼミが使う空間なのだが、衛生無害な空間で息づかいや皮膚感覚が全く伝わってこない。田中泯がすばらしいダンサーであることは疑いない事実なのだが、まるでフィールド・アスレチックのような舞台で全く良くない。この空間をいったいどうやって破壊すればいいのか、悩む。
 招待券をいただいた松岡正剛さんの奥さん、まりの・るうにいさんたちと外へ出ると、岡本慶一さんに連れられた山口昌男さんとロビーでばったり。そこへたまたま来ていた写真家の細江英公さんも加わり、近くで軽く食事。次の日は、お昼に大学で「煉夢術」の稽古中の中野を拾い、唐組の豊田公演へ。
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 豊田は二年ぶり、三回目だが、駅前が再開発中で、最初の2001年の「闇の左手」の時に使った「おいでん広場」はなくなっていた。さすがトヨタの城下町。何の根拠があるのか分からないが、とにかくここだけは景気がいいらしい。唐十郎はこの旅公演中に秋にやる電子城2改め「カーテン」を書き上げたらしく疲労の中にも高揚している。挙母神社で行われた公演はしっとりと素晴らしかったが、終わった後の飲み会で荒れる。豊田の問題は「町おこし」はいいのだが、芝居と関係なく地元の人たちが始まる前からビールや酒を飲んでいることだ。ちょっと失礼な言動があって声を荒げるシーンがあったのだが、招致委員会の人たちが場をきちんと仕切れないのがよろしくない。やっぱり、田舎なので無理があるのだろうか? いい土地なのだが、今後唐組がここで公演をしていく価値があるのかどうかは少し疑わしい。終わった後、唐さんをホテルに送った後、唐組の宿舎で話をしながら雑魚寝。さすがによく眠れず寝不足になる。朝現場に挨拶に顔を出してから、車で大学へ戻る。途中、箱根仙石原に寄って温泉に入ったので、何とか身体は元気になった。大学で書類をチェックしてから、「煉夢術」の劇中歌を歌う土岐にギターを教えてあげて帰宅。いっぱい雑用が残っているが、適当に切り上げてもう寝ることにする。

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