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2005.12.24

風のほこり

 22日は全州大学演劇科公演『春風の妻』のための年内最終打ち合わせ。それが終わってから、手伝ってくれることになっている多摩美の韓国人留学生白賢淳(ペック・ヒョンスン)さんと中野の三人で下北沢・ザ・スズナリで初日を迎える新宿梁山泊の「風のほこり」へ。
下北の酒屋で差し入れのビールを買っていると、落ち着きなく周囲をうろうろしていたと思われる唐さんに声をかけられる。「昨日舞台稽古も見たけど後半頭が変になっちゃいそうだったよ」と言ったのは自信の現れか。スズナリ前には顔見知りがわんさか押し掛けていて満員の初日。一幕ではやや硬さが目立ったが、二幕後半からの畳み掛けるような演出は素晴らしく、確かに頭がくらくらしそうな作品だった。唐組から客演している鳥山昌克は、いまの紅テントの演劇空間を体現していて、彼が出てくるだけで舞台がさーっと「唐色」に染まる。その鳥山が二幕後半である「ブツ」を取り出してからはイメージが奔流のように流れ出し、金守珍演出としては控えめて緻密なエンディングが心に突き刺さる。三日間だけコビヤマ洋一に代わって出演している金守珍と大久保鷹の掛け合いのリズムがとても素晴らしい。三日間だけというのが惜しい。それと特筆すべきなのは照明の素晴らしさ。スズナリという小屋のタッパの高さを生かした舞台装置とあいまって闇と光のアンサンブルが大きな効果を生み出していた。音楽も控えめ(これはもう少し盛り上げてもらってもいいかなという感じもする)。鳥山、大久保、金の三人に比べると役者陣は初日ということもあってやや硬かったが、これから回数を重ねて行くことによってどんどん素晴らしさを増して行くだろうと思う。
 終わった後は「眠亭」の二階で大勢での打ち上げ。梁山泊に来るのは十何年ぶりという十貫寺梅軒さん、唐組のメンバー、堀切直人さん、高橋康夫、三枝健起さんたち、当日のパンフに文章を寄せている樋口さんご夫妻、音楽評論家の伊達さんたちなど関わりのあるメンバーが集まり賑やかな会になる。ここでやる打上げに参加するのは99年本多劇場での「少女都市からの呼び声」以来だ。あの時には「夜を賭けて」の制作発表と、梶村ともみの「夜壷」客演決定というのを金さんがアナウンスしたのだった。今回は出番がなく音響オペをやっている近藤結宥花さんとそんな思い出話をする。最後には唐組の春の新作「紙芝居の絵の町で」(仮題)の話まで出て盛り上がる。唐さんもうれしそうだった。元旦も休まずに4日まで続くこの芝居、あと何回かは通うことになると思う。
 ところで、映画『ガラスの使徒』の公開に合わせて、いろいろなところで唐さんがメディアに露出して宣伝につとめている。その中で、「日刊ゲンダイ」の連載記事「波瀾万丈アングラ交友録」は、唐さんが映画に絡めて石橋蓮司、六平直政、金守珍さんたちとのつきあいを語っており、また夕刊フジでは「ひとりごと」 で自分自身のことを語っている。期日が過ぎるとリンク切れになってしまうようですのでお早めにご覧下さい。

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