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2006.04.24

唐組大阪公演「紙芝居の絵の町で」

 毎年の恒例で、唐組大阪公演に足を伸ばす。今回は千秋楽だ。大阪は汗ばむほどの暑さだったが、夕方からはちょうどいい気温になった。
 時間があったので、万博公園から中之島に移転してからまだ一度も行ったことがなかった国立国際美術館に。建畠さんや、加須屋さんにも、これでようやく顔向けできる。日曜だから挨拶には行っていないけどね。大阪市の科学館と敷地を共有していて地下三階まで垂直に広がる建物だが、裏側からの景観はこんな感じ。
Kokusai
 常設展とジクマール・ポルケ展をやっていた。天井の高いワンフロアに展示室が連なっているのだが、昔の建物の方が広々していて良かったように思える。もっとも、流石にこっちの場所の方が観客には便利らしく、そこそこの数の観客が来ていた。
 その後、まだ3時くらいと時間が早いので中津のそばのビジネス・ホテルにチェックインだけしに行くと、豊崎の交差点で向こうから歩いてくる唐さんとばったり鉢合わせ。連日の疲れで宿舎で休んでいたようだ。声をやられているということで少しかすれていた。大阪に来てから講演会もあり、リハーサルから合わせて4回全力で舞台をやらなくてはならず(それにたいてい飲んじゃうので)かなり疲れているらしい。劇団員の多くもかなり疲れている様子だった。
 難波の精華小劇場は廃校になった小学校を文化施設にしているもの。唐組では2000年の「夜壷」の時に校庭にテントを張り、体育館を宿舎にしたことがあるが、この体育館がいまは劇場になっている。南海本通と心斎橋筋に挟まれた繁華街のど真ん中だが、ここだけは何となくひっそりと静かな感じだ。食事も周囲の店で取っているらしい。ここならばテント番も安心だし、借景の時にちょっと手狭なことはあるが絶好の公演場所だ。個人的にも、90年前後に帝塚山学院大学に勤めていた時には週に2,3度は飲みに通った馴染みの場所であり、いろいろな思い出もある。

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 地元ということで、丸山厚人のご家族は毎日沢山の人を引き連れてきているらしく、もう何度もお目にかかっているご両親と顔を合わせる。東京にもいらっしゃるようで、唐ゼミ★の公演にも来ていただけるらしい。その他、南河内万歳一座の内藤さんたちも顔を出している。
 芝居の方は、ちょっとこれまでと違った新鮮な感じがした。一幕では花道と舞台との垂直線を使った比較的ゆっくりした展開となるが、二幕からは次々と予想もつかないシーンが矢継ぎ早に繰り出される。とりわけ、エピローグからエンディングにかけては、今まで見たことがない新しい試みが見られる。役者の粒がそろってきて自在に当て書きができるというのが最近の劇作の核にあることなのであるが、今回も鳥山、久保井、辻、稲荷、藤井、丸山、赤松が全員キャラが立っていて生き生きと動き回っている。それに比べると若手たちにもう少し頑張って欲しい感じがする。唐ゼミ★から出張中の新堀航は一幕では警備員役、二幕では覆面怪人「ナゾー」の役を当てられていたが、このナゾーと少年院長と豹ばあさんというトリオがなかなか面白い。仕掛けも次々と出て来て息次ぐ暇なくイメージの世界へと引き込まれていく。最後に登場人物たちはこの「紙芝居の絵の町」を出て、どこかへと向かっていくが、そこにるいこの「何処へ」という呟くような言葉が切なく突き刺さる。
深 夜遅くまで宿舎で宴会。唐組は今週の土曜日は神戸公演。唐さんだけは日曜日には千住の「秘密の花園」千秋楽へと向かう。一方、唐ゼミ★の大学公演はいよいよ今週の水曜日から始まる。

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