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2006.05.26

「祭りの後」も忙しい

 いろんなことが矢継ぎ早に通り過ぎた唐ゼミ★公演が終了してから、月曜日は政府系某委員会の初仕事で神田神保町へ。夜は河出書房の「道の手帖・唐十郎」の編集者の新井学さんと少し飲む。その前の、まだ公演中だった土曜日には慶應大学出版会を訪ね「新記号論叢書セミオトポス」の打ち合わせと共に、新しい担当者と別な企画の本について相談する。実は、6月の10-11日に岐阜大垣市にある情報科学芸術大学院大学(IAMAS)に集中講義で行くことを決めたのだが、その時に吉岡洋と連続討議をするのを本の形にしたいという計画がある。
 直接のきっかけは東京新聞に『モダンのクールダウン』(稲葉振一郎著)の書評というのを頼まれたことである。かなり期待を持って読んだのだが、読み終えてみて大きな失望を受けた。何か救い上げようと努めはしたのだが、それができない。まあ、仕方ないのだが著者にはちょっとばかり申し訳ない気持ちはある。新聞書評でネガティヴなばかりというのは、それでは何のために紹介するのだということになるので、一度は断るべきかと悩んだのだが、それはそれで逆に宣伝効果もあるし、中身は十分面白く意味ありますからと言うことで掲載してもらうことにしたのだが、この人のみならず、大塚英志、東浩紀、宮台真司、北田暁大などと言った、これまでどうでもいいと考えていた人たちの本をこの機会にまとめて論じてみたいと思うようになった。なぜならこうした言説の中にこそ、現代の言説環境を取り囲む病のようなものが症候として蔓延しているように思われるからだ(正確にはかなり自覚的に狭い世界に引き蘢っている大塚よりは、サブカル批評を中心に「ポストモダン文化論」を疑似アカデミズム的に展開している東の周辺の人たちに物言いたい気分が膨らんでいる)。吉岡と『反美学』の翻訳をしたのが87年だから二人でやるほぼ20年ぶりのポストモダン文化論ということになる。
 ここできちんと書いたことがなかったかもしれないが、実は今年は文部科学省から「海外先進研究支援」という助成を受けて7月から10月初めまでヨーロッパに行くことになっている。周囲になるべく迷惑がかからないよう夏休みを含めて渡航することになった。イタリアのウルビノでの記号論セミナーを始め、パリとウィーンのほかいろんな場所に顔を出し、いろんな人と会ってくる予定である。1ヶ月以上の長期滞在は初めてなのでとても楽しみだ。その準備もなかなか忙しい。すべてを六月中に済ませておかなければならない。
 そう言えば、記号学会で出会ったNHKの林正樹さんの「TVML」を今年のぼくの基礎演習で取り上げることになった。林さんからのサポートもばっちりで、学生たちも張り切っている。インタープリター型のCGオーサリングツールというのはかなりユニークで、いろいろな可能性を持っていると思うので、力を入れていきたい。
 などなど、同時進行でいろいろなことが始まっている。唐ゼミ★も早くも9月公演に向けて動き始めた。

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