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2006.05.16

フランソワ・ジョストとINAテーク

 フランソワ・ジョストさんとは、昨年のメキシコ、モンテレーの国際会議で出会った。パリ第三大学の教授であり、フランスのテレビ研究の代表的存在である彼にはテレビに関する著作や、とりわけ「LOFT」という視聴者参加型の「リアリティ・ショー」に関する著作で知られている。モンテレーでは数少ないフランス系参加者として余り表舞台には出ずに、もっぱらぼくたちと一緒にビールを飲んだり食事を楽しんだりしていたのだが、今回石田さんの招聘で来日することができた。
 メキシコ以来の再会ということで、ぼくと会うのを楽しみにしてくれていたらしく、13日と15日のセッション終了後はいずれも一緒に渋谷や新宿を飲み歩いた。
 彼がコンセプト作りに参加しているフランスの「国立視聴覚センター」(Institut National de l'Audiovisuel) では、90年代以来すべてのテレビ番組がストックされており、10万番組に及ぶそのアーカイブは最近になってインターネットで公開されるようになった。要するにすべての出版物が国会図書館に集められるように、すべてのテレビ番組はここに集められ、データベース化されるのである。その一部は無料で、残りも1ユーロ程度の低価格で誰でも視聴することができる。一度ここを見て欲しい。http://www.ina.fr/archivespourtous/index.php凄いコレクションである。この 「イナテーク」のようなものが今後世界中に広がっていくのは間違いが無い。もちろんフランスは国営放送が中心だったということもあり、アメリカや日本では障害が沢山あるとは思うが。
 ジョストは現在57歳で「五月革命」世代であり、その中心に居た学生たちの一人だった。その時に寺山修司の「書を捨てよ!町に出よう!」という言葉がソルボンヌの学生たちの間でも有名だったと初めて聞いた。その後彼は文学研究やカント研究を経て、テレビ研究に移ったということである。
 ゴールデン街でパリでの再会を約して、抱き合って別れた。メキシコで出会った人と東京で再会し、次はパリで会う約束をする。こんな風にいくつかの偶然の出会いが縫い代を作って行く。

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