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2006.07.14

セッション1日目

 朝10:00から始まる前に、Pino Paioi教授に紹介された。84歳だと言う。昨日会ったJacques Geninasca教授も70代で、68年からずっとここのセミナーに参加していると言う。いやあ全く元気だ。ウルビノの国際言語学・記号論研究所が主催するこのセミナーは70年代の終わりから、80年代の前半頃まではとても有名で、ウンベルト・エーコやジュリア・クリステーヴァたちがここで議論を戦わせた。山口昌男や細川修平も来ていると思うのだが、Paioni教授にはたぶんぼくが日本人で一人目だと言われた。去年メキシコのモンテレーで会ったパリ第一大学のPierre Fresnault-Deruelleが奥さん同伴で来ていて、先週Francois Jostと会っているので、二人のパリ大学教授と期せずして再会したことになる。また、二年前にリヨンで開かれた国際記号学会の時に会った韓国記号学会のキム・ソンド氏とも会った。二人とも発表することになっていると言う。いまやっている「写真の記号論」のオーガナイザーの一人であるベルギー・ルーヴァン大学のJan Baetensにも話しかけられて、一部ではぼくが参加することも噂になっていたらしい。今回のこのセミナーは三つの独立したセッションから成り立っており、第一部がこの「写真の記号論」で明後日まで。一日休みを置いて、17−19日が「パースとイコンの論理学」、21−23日が「理論的対象としてのアート」というセッションになっており、最後のにユベール・ダーミッシュやウンベルト・エーコが参加することになっている。ぼくは最後まで居て、24日にバスでローマに移動する予定。
 フランス語のセッションを三つがんばって聞くが、お昼休憩でダウン。少し昼寝をして夕方の部に顔を出すと、イタリア語のセッションに変更になっていたため、そのままウルビノの町の方に歩き出す。誰も歩いていないうねうねと上り下りする坂道を歩いていると、鳥の声が聞こえ、がさごそとトカゲが蛇が這っている音がする。一面のひまわり畑(写真)を通り抜け、小一時間ほど山登りをすると突然景色が開け、ウルビノの城砦が目の前に現れる。よくもまあ、こんなものを中世に作ったものだ。すべては煉瓦造りの町で、舗道だけは石畳になっている。狭い町には意外と観光客ばかりではなくたくさんの人々が暮らしている。カテドラルからドゥカーレ宮殿の中を見て歩く。ラファエッロの生まれた町であり、14歳のラファエッロが初めて描いた絵があったり、ここを訪れたことのあるピエロ・デッラ・フランチェスカの絵が何気なく飾られていたりする。文化と芸術の都市ということでこんな場所にあるにも関わらず昔からいろんな人が訪れていたようである。帰りはさすがにタクシーを使った。明日以降はさらにイタリア語セッションが増えるので、時間が余る。部屋で仕事を進めようと思う。ここに来て、三食まかないつきなので、栄養のバランスは改善された。特にうまくもないが、助かる。175450228_64
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