« 再び入れ替え日 | トップページ | ダーミッシュとパイオーニ »

2006.07.22

国際学会とはどんなものか?

 最後のセッション「理論的対象としてのアート」が始まった。ユベール・ダーミッシュを始め美術系の人たちが集まってきている。前も書いたようにほとんどがイタリア語かフランス語のセッション。適当にさぼる。

 朝、パイオーニ教授と話した。彼はエーコと(パオロ)ファブリ(有名な美術史学者)との個人的な関係から、六十年代の終わりからこの夏季セッションを始めたと言う。毎日欠かさず顔を出し、もう来年の準備も始めていると言う。85歳(一説によると87歳!)なのに、背筋も伸びて元気で、おそらく40歳前後と思われる若い美人の奥様もいる。いやはや、見習いたいものだ。

 彼の話を聞いても、イタリアにおいてエーコという人の存在がどれだけ大きかったかということがわかる。

 エミリオは昨日、ボローニャ大学の講師採用の面接に行ってきたが、結果はあまりはかばかしくなかったらしい。常勤を狙っているのだが、とりあえずは二ヶ月間のコースだけしか決まらなかったと言う。

 それはいいのだが、ボローニャの駅で昨日帰った韓国のキム・ソンドを見かけたそうだ。なんと財布を盗まれて駅の中を走っていたと言う。キムは先日も夕食後のバスに乗り遅れて必死になって走ってきたところを運転手が見つけて乗せてあげたので、何だか走っている姿を想像してしまうとおかしい。盗まれたのは大変で、こちらも気をつけなくてはならないが、このキム・ソンドという人は何となく官僚っぽくて、話の中身も退屈で、学界政治ばかり気にしているようなところがあるのだけれど、それでも何となく憎めないところがある。彼の財布はどうなったのだろうか?

 ここで読んでいる人に国際学会とはどのようなものかをイメージしてもらいたい。

 これがたいていの場合結構ハードなのである。

 たとえば、ここの場合、今日は9:30に開始。そこから四人が45分ずつ発表。間に15分の休憩がある。

 たいてい遅れるので、午前の部が終わるのが13:00過ぎ。そこから昼食を取るが、これも一種の社交の場なので一時間程度かかる。

 それで午後4:00からまた再スタート。今度は三人しゃべって休憩、あと二人しゃべって、時刻通りに終わっても7:30。もちろん時刻通りには終わらない。つまりだいたい一日10人くらいの発表があるのである。それから夕食を取って、行かない日もあったが、20:30のシャトルバスでウルビノ町に行って、23:30か24:00のバスで宿舎に戻ってくる。だいたいこんな感じである。これにまともにつきあっているとかなり疲れてしまう。

 去年のメキシコの学会の時には夜9:00過ぎまで発表がもつれこんでいた。

て なわけで、結構これはこれで大変なんですよ。もうすぐ終わるけど。

 さて、今日はウルビノの町に行くことになるだろうか?180989477_112

« 再び入れ替え日 | トップページ | ダーミッシュとパイオーニ »

「旅行・地域」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/16230/13007303

この記事へのトラックバック一覧です: 国際学会とはどんなものか?:

« 再び入れ替え日 | トップページ | ダーミッシュとパイオーニ »

最近のトラックバック

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30