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2006.08.06

パレルモ空港から

 不注意で飛行機の時間を間違えてしまって、無駄に空港で時間をつぶしている。
 海側のデッキから、きらきら光る地中海の水面や、行き交うヨットを見ていると、時間があっと言う間に過ぎては行くのだが、結構人が多くてうるさいし、やはり暇なので、久々にこちらに書いてみる。

 今回、旅行に持ってきて(持たされてきて)良かったもののベスト3は、1.粉末青汁、2.プチタオル、3.空気枕である。1.はどうしてもサンドイッチやピザが多くなる食事の栄養面の不安を解消してくれる。2.はさまざまな局面で便利。両方とも奥さんに持たされたものだが、文句言ってごめん。すごく役に立つ。3.は公園や空港のベンチで仮眠する時に重宝している。今現在、とても便利。

 昨日までのホテルでは久々にネットつなぎ放題で、改めて驚いたのが、YouTube( www.youtube.com )である。ユーザーが勝手に動画をアップロードすると自動的にFlash動画に変換されて全世界に公開されるという仕組み。元々はユーザ個人が自分で撮ったオリジナルビデオ用だったものが、テレビ番組や個人のビデオコレクションのuploadに使われるようになって、たとえばジダンの頭突きシーンや亀田のインタヴューのようなものがどんどんUploadされるようになった。先日も日テレが昼のワイドショーの映像を無断に使われたと提訴して、削除騒ぎになったし、サイト側でも10分間以内に制限するなど、著作権侵害への対策を取ってはいる。

 だが、匿名で投稿できる仕組みなので、一向に投稿はやまない。また、話題の事件などの報道で朝や昼のワイドショーを見られない人にはとっても便利。だから、こうしてヨーロッパにいても、話題の番組やシーンなどの日本のテレビをネットで見ることができるわけだ。全世界でそれぞれの国の話題になったシーンがこうして無償で公開されているのである。

 まあ、そうしたことは前から知っていたし、アメリカのサイトであるにもかかわらず日本の若い世代に人気があるのは前から知ってはいたのだが、今回驚いたのは、そうした現在の話題ではなく、過去のヴィデオコレクションを公開している人たちのことだ。たとえば、七十年代後半から八十年代に家庭用ビデオで録画されたアイドル歌手の映像や、お笑い番組などがアップロードされていて、キャンディーズ、ピンクレディ、松田聖子、中森明菜等々の映像を見ることができる。実になつかしい。昨日はこうしたなつかしの映像を大量に見てしまった。死蔵されていた個人のビデオコレクションがこうして生き返るのである。しかもフラッシュのファイルはブラウザのキャッシュに残るので、こうしてパレルモ空港で昭和52年に録画されたキャンディーズの「年下の男の子」を見ることができるという、かなり時空間意識を混乱させる出来事が起こるのである。こんなことなら昨日もっと検索かけて集めておけば良かった。

 こういうのも正確には著作権侵害になるのだろうが、しかし誰もこれでお金を儲けてはいないはずだ。完全にボランタリーな行為であり、沢山の人が喜んでいる。テレビ局だって、すべての映像やCMをコレクションしているわけではないし、それらを放送で使う機会だってそんなに多くないだろう。

 正確にはこういう事態が生じることをこれまで誰も予測できなかったと言うべきだろう。これがどういう具合に解決されていくのか。これは、映像配信の世界におけるひとつの革命である。携帯TVや動画配信とは全く異なるユーザー中心の自発的な映像ライブラリー化であり、既存のメディアの敵であると同時に、これまで誰も考えつかなかった大きな可能性もまた秘められている。YouTubeがこれからどうなっていくのか目が離せない。

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