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2006.09.14

アルカサルと美術館

 最終日の今日は月曜日に入れなかったアルカサルと美術館に行く。

 アルカサルの入口でびっくり。並んでいる。こんなことはセヴィリヤに来て初めてだ。団体と個人に分かれて30メートルくらい行列が出来ている。もっとも、チケット売り場まで行くと、一つずつしか窓口がないから、まあそれは並ぶよなあ。

 ここのアルカサルは見ごたえ十分。広大な宮殿と広大ないくつもの庭園がある。
 とりわけ例のアラブ好きのペドロ一世の宮殿はすごい。びっしりと細密模様やアラベスクで覆われた部屋がいくつも連なるし、中庭や噴水もすごい。さすがに、西ゴーと王国とカスティーヤ王国の首都だったことはある。

 現在のセヴィリヤはただの田舎町だけどね。

 そのあと橋を渡り、対岸からの景色を楽しみ、美術館へ。ガイドブックには2.5ユーロと書いてあったが、なぜかただ。2.5でも安いし、たいして期待していなかったら、すごい美術館でまたびっくり。

 元宮殿風の建物の2フロアにびっしりと、スルバラン、リベラ、ムリーリョらが何十枚も並んでいるし、19世紀のものもある。とりわけ、ムリーリョはさすがセヴィリヤ出身の画家だけあって、1階の大広間と二階の一室と質量共にすばらしい。

 ムリーリョも、そしてまたゴヤもそうだが、スペインの17-18世紀の絵は独特である。いずれも光と影のコントラストが強いが、暗い部分は徹底的に暗く描かれ、人物は紗がかかったようにぼんやりと闇に溶けている。ムリーリョは無数の赤ん坊風の天使を描くが、その天使たちはところどころぼやけて、背景に溶け込んでいる。現実の再現というよりも、画家が見ている幻視なのである。

 また、人物がいかにも生々しく、聖母子など、その辺にいる普通の親子にしか見えない。ただし、それが絵の中では聖化されているのである。演劇的なシーンやおおげさなポーズも共通している。妙に人間くさく、芝居がかっている。

 というわけで、おなかいっぽい堪能して外に出ると、突然の通り雨。まるで熱帯のスコールのようにバケツをひっくり返したような大雨になるが、雲がなくなるとまたしてもカンカン照り。それでもだいぶすずしくなる。

 明日はバスでグラナダに移動する。アルハンブラは入場制限するので予約しといた方がいいというので、ネットで予約。本当に予約が一杯で18時しかとれなかった。昔着たときはそんなでもなかったのにね。

 もっとも予約しなければならないのは人気のあるライオンのパティオのある宮殿だけで、ほかは自由に見られるらしい。

 ネットはつながらないと思うので、ネット喫茶が見つからなければ、日記の更新は日曜のマドリッドまでできなくなります。まあ、たぶん出来るんじゃないかとは思いますが。

 唐ゼミ★の東京公演。雨と寒さで苦戦しているようですが、今週末始まります。

blogの方の写真にキャプションを入れておきました。 219531699_220
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