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2006.11.03

休日

 帰国以来ずっと休みなく動き回っていたが、ようやく休日。
 大学祭期間中ということで、助かる。とりあえずはぐだぐだ遅くまで寝ていた。

 28,29は雑司ケ谷鬼子母神での唐組の千秋楽。相変わらず超満員で、立ち見の出る盛況だった。稲荷卓央が見違える程よくなっていたのに驚いた。観客で来ていた馴染みの人たちと久しぶりにお目にかかる。大久保鷹さんは、足立正生監督の「幽閉者」やテレビ東京日曜深夜にやっている「ライオン丸G」にも出ていて元気。

 ところでこの「ライオン丸G」に大久保さんは「果心居士」(戦国時代の怪人とされていて、山田風太郎の小説にも妖術師として登場してくる)として出ているのだが、例のYoutube(www.youtube.com)で映像が見られる。(言うまでもなく無許可映像なのですぐに消されてしまうかもしれないが、検索窓で「ライオン丸G」と入れると見ることができる)。これが思いのほか面白い。凝り性の監督らしく、いろいろな昭和の映像の記憶が散りばめられた上質のパスティーシュに仕上がっている。キャストもいいし、大久保さんは大久保鷹そのものであるところが面白く、のびのびと画面の中で暴れ回っていた。

 1日は、浅草木馬亭での新宿梁山泊「風のほこり」の初日。去年の暮から正月にかけて下北沢ザ・スズナリで上演された作品の舞台である浅草で再演。もともと浪曲や講談をしている小屋に大掛かりなセットを組み、昼の浪曲が終わってから毎日仕込むというハードな公演である。舞台を見上げる感じになり、テントでの観劇に近く、スズナリの時とは全く違った印象を受けた。唐十郎の作品としては76年前の時空に固定されているきわめて異色の作品であり、とりわけエンディングは不思議な味をもっている。終わって外に出ると、作品の舞台そのものの町を目の前にして軽いめまいに襲われる。オメデタの近藤結宥花さんと久しぶりに会う。元気そうだった。したがって12月の「風の又三郎」メルボルン公演は全く違ったキャストでやることになったらしい。一月にもスズナリで小檜山君の作品をやるらしく、相変わらず怒濤の劇団である。終わった後、唐組、唐ゼミ、たくさんの招待客を交えて盛大な打ち上げ。これはあと1,2度通うことになるだろう。

 唐十郎は春の新作の準備をしながら、11月には明治大学特別栄誉賞受賞イベント、12月には大阪の近畿大学の学生たちを使った「少女都市からの呼び声」の演出(これは一般公開もされる予定)をやることになっている。このところの唐は、よりノイズを好み、安定した構造をぶち壊したいという反構造的な傾向を強めているようであり、こういう時には頭の沸騰するような過剰で、アンバランスな作品が生まれてくるのではないかと思う。

 木曜は唐ゼミの定例会議につきあって、メンバーそれぞれと話し、終わった後には中野、椎野、禿と横浜駅近くの馴染みのタイ料理屋に行く。彼らも反省を踏まえて再び足元を固め、次回に向けてスタートを切ることになる。

 それにしても、たった二週間開講が遅れただけで、今年はぼくの授業の履修登録者が異常に少ない。それはそれで(人数が少ない方が)やりやすいところもあるのだが、単位とかシステムに余りに左右される学生たちにも失望する。前期にいろいろ面倒見てやったお前ら、せめて研究室に顔ぐらい出せよ!

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