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2006年12月

2006.12.26

歳末2

 韓国行きで美味しいもの攻めにあって、すっかり治ったと思っていた風邪がまたぶりかえしてきて、体調最悪な一週間だった。
 19日(火)には「バッタ本」を出してもらった出版社アートンの忘年会パーティへ。渋谷道玄坂のEスペースタワーの15F。賑やかで派手なパーティだったが、たまたまいらしていた李麗仙さんと言葉を交わす。アートンからやはり本を出しているのだ。まさしく思っていた通りの方で、一緒にいた椎野裕美子と共に圧倒される。こんなことでもなかったら話を交わすことはなかったろうが、これも一種のめぐりあわせだ。
 水曜は教授会。大里俊晴君の教授昇任が決まり講座メンバー全員でシャンペンを開けてお祝い。まだ、ぼくの時よりは一回少ないけど‥‥それでも、良かった。
 木曜は授業の最終日。本部に韓国の報告に行ったり、ゼミ面接で大量に二年生がおしかけてきて疲れる。
 唐さんと行き違いになるのでどうしようかと思った近畿大学の実習公演「少女都市からの呼び声」。歳末のミナミの賑わいも見てみたいと思って、地下鉄日本橋駅そばの近畿大学会館にいったが、風邪で苦しかった。西堂行人さん、松本修さんと久々に顔を合わす。
 金曜の晩に見た「わた雪組」は、若さが先走りややバランスの悪い出来だったが、土曜昼の「ぼたん雪組」は、とりわけ雪子、フランケ、田口役の気迫が漲り、端役まで神経の行き届いたなかなかの舞台だった。20歳前後の若い役者はまだ個性が開花するまでにはいかないものの、必死の気迫でこの一幕物を全力疾走で演じきり、満員の客席を引き込んでいた。前日に松本修さんと二人で深夜まで話し込み、土曜日も昼から駆けつけた唐ゼミ★の中野を交えて話したが、まだ目鼻立ちもはっきりしていないような白面の若者たちが唐十郎の戯曲と台詞に引き込まれて、血が沸き立つような姿を見られるのは楽しい。「授業」の枠をいかにはみ出してそのパワーを解放して行けるのか。大学でしか出来ないことは必ずあるはずだ、という思いを新たにした。
 もちろん、これに魅力的な役者の個性的な演技や置き換えのきかない佇まいのようなものが加わってくれば、さらに言うことはないのだが、演出を乗り越えて戯曲と若者の身体がシンクロするようなこういうドライブ感にはめったに出会えない。
 体調が戻らないまま、今日は唐組の忘年会。天気も悪いし、余り遅くならないようにしよう。

2006.12.16

歳末

 歳末が近づき、さらに慌ただしくなってきた。

 火曜日は多摩美の年内最終授業と大忘年会。今年は幹事が頑張ってくれて参加者30名近い賑やかな会になった。9年間続いた多摩美の非常勤講師も今年で最後。履修登録者が多い分、今年は特に直接話すことができない学生が多かったが、沢山集まってくれて単純にうれしい。センスのいい花束までもらい、ついつい調子に乗って終電まで残ってしまった。美大は後期終了が早いので後は1月9日一回分だけである。

 木曜日も恒例の「マルチ忘年会」。とにかく今年は後期の授業履修者が少ないとか、忙しくて余り学生たちの相手が出来ないなどストレスが高かったが、いろんな奴らと話せて楽しい。こちらも最後は横浜駅西口の三次会まで残り、この時点で既に二日酔いが常態化してしまった。

 金曜は午後から車で東中野の新宿梁山泊の稽古場「満天星」に、「唐版・風の又三郎」オーストリア遠征直前の最終通し稽古を見せてもらいにいく。

 こちらは主役の近藤結宥花さんがオメデタのため、沖中咲子さんがエリカを演じ、高田三郎三曹もそれに合わせて武人会の若手がやっているのが昨年の傑作だった韓国版とは大きな違い。この二人がどこまで頑張れるかというのがポイントだが、これまで何度も上演された、よく練られた戯曲と演出なのでオーストラリアではそれなりの反響が得られることだろうと思う。唐さんの長女の美●●ちゃんがバックダンサーとして参加する。

 久々に唐さんと会って、終わった後も唐ゼミ★中野、前田と一緒に高円寺の焼き鳥屋二軒回る。唐さんはこのところずっと神経が高ぶっていて、ある意味絶好調だ。どうも時計の針が常人の3,4倍の速度で進んでいるといった感じである。近畿大学で唐さんが手掛けている「少女都市からの呼び声」、梁山泊の「風又」、唐ゼミ★が三月にやる「ジョン・シルバー(続)」、そしてまだ題目未公開だが既に書き上がっている唐組の春の新作など、頭の中がごっちゃになりながらも凄い速度で回転している。自分でもちょっと不安になっているようだ。

 こういう時の唐さんと酒を飲むのは突然機嫌が悪くなることもあるのでスリリングでもあるが、かなり面白い。その上、たまたま「フライデー」に小泉今日子さんが唐さんに台本を書いて下さいと頼んだというような記事が出たので、それも買ってきて読み回す。実際に中村勘三郎さんをはじめ何人もの人が唐さんにアプローチしてきているのは本当だ。もっとどっしり大物然と構えていればいいと思うのだが、この期に及んで、自分自身が本当にやりたいことは何なのか、それ以外のことはやりたくないというようなことを繰り返ししゃべる唐さんには、やはり尋常ならざるものを感じる。

 土曜日は、さすがにちょっとバテ気味だったが、大学でやっていた小説家・映画評論家の中原昌也さんと大里俊晴君のレクチャー/コンサートに顔を出す。大里君はめったに演奏しないが、普段は表に出さない彼の内面が音の洪水の中から滲み出して来るようで、いつも楽しみにしているのである。結構それなりの数の聴衆が来ていたので良かった。打ち上げの乾杯だけつき合って帰宅。来週はもっとハードなので、日曜は家で休養しよう。

2006.12.10

日記を統合

 Mixiでやっていたヨーロッパ日記をこちらに統合します。なぜかあちらで30人近くいた「マイミク」が何かのシステムエラーで突然全部解除されたしまったこともあります。ほぼ完全に転載しておきましたので、左のメニューから探してご覧下さい。あるいは2006年7月から10月までの月別Indexからも探せます。

 2日には東京芸大で開かれた美学会東部会の例会に久々に顔を出した。
 発表がメルロ−ポンティとバルトというかつて馴染んだテーマのものだったので、ちょっと発表後に口を出すが、何だか大学院の学生指導みたいになってしまった、と反省。古いネタを新しい視点で引き出せない発表者もちょっとね。
 終わった後、東大の西村清和さんを誘い武藤三千夫さん、岡田三郎さんとアメ横の焼き鳥屋で、飲む。西村さんとはタイプが全く違うのだが、一緒に飲んで話しているとなぜか楽しい。

 大学は書類作成ラッシュで忙しい。この時間を学生たちと過ごす時間に回せたら、どれほど時間が有効に使えるだろう。何とか最初のピークを乗り切る。

 9日は冷たい雨の中、銀座での日本記号学会の理事会・編集委員会。新しい機関誌の内容検討と米沢での大会の打ち合わせ。米沢の学会は写真をテーマにした面白いものになりそうだ。

 来週は忘年会続き。急に年末の慌ただしい気分が襲って来た。

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