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2007.01.06

新年

 遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。

 この数年、正月と言って特に何事もなく過ごすことになっている。スーパーやコンビニでは元旦から生鮮食料品を売るようになってしまってから、食べ物に困るようなことはなくなったが、正月の国中休みという感覚も失われた。学生たちもバイトに精を出している者も多い。

 その上、やはりこの数年、たいてい年末・正月休みにはたまった宿題が山積みになって、どこにも出かけずに机に向かって原稿を書いていることが多い。今年の場合には、夏にスーザン・ペトリッリから頼まれた"Semiotica"用の英文論文にかかりきりである。国際雑誌用というのは、文体や語り口の問題をどうするかということが内容に先立つ難問で、結局今日までかかってまだようやく四合目に差し掛かったという程度の遅々とした進行状況。締切は昨年末までと言われていたので、ちょっと焦っている。

 元旦に両親のところに顔を出してから、午後に唐ゼミ★の中野とヨンソンが訪ねてきたくらいが正月らしいが、あとはずっと机に向かっていた。

 そして、もはやこちらの方が新年の行事と化している、劇団唐組の山中湖「乞食城」合宿。今年は5-6日だった。昨年の酷寒雪中行軍と比べると嘘のように温かい好天で、一緒についてきた中野、椎野、禿と、機嫌良く箱根をドライブ。富士山をバックの写真だが、隣に「痩身」椎野裕美子がいるのと、去年の酷寒に懲りて厚着をしまくっているのでかなり肥って見える(か、本当にこの二週間で太ったのか?どちらかだ)。
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 夕方から唐組の春の新作公演『行商人ネモ』(もう公開していいみたいです)の抜粋を見物。というよりも、早速冒頭で稲荷卓央の歌う唄の伴奏に駆り出されたために、流し稽古から劇団員と共に参加したと言うべきか。結局、外部からの参加者もわれわれ4名だけだったため、そのままなし崩し的に飲み会。唄大会。『行商人ネモ』は、タイトルもそうだが、久しぶりに長い時間を執筆にかけて、これまでと書き方やスタイルをかなり変えた新しいフェーズの始まりになりそうな予感がする。

 天気が良くて温かいと油断していたら、夜中に予想外の大雪になる。夜明け前に起き出した唐さんに起こされて焼酎を飲まされたり、車が雪で動けなくなり、チェーン装着やら雪かきやらに全員かかりきりになったり、相変わらず無事ではすまない合宿だったが、楽しかった。唐組の劇団員たちが全国各地から持ち寄った御馳走を腹一杯食べ、久しぶりに近況をしゃべりあい、唐さんと演劇論を戦わせ、唐組と唐ゼミ★の今年の計画を話し合い、帰りには久保井が九州で買ってきた寒ブリの刺身と、稲荷から北海道のほっけまでお土産にもらってほくほくと帰る。‥‥のはずが、朝方から雪から大雨に変わった大荒れの天気で、天気予報で聞いたら「爆弾低気圧」だと言う。この間の嵐の忘年会といい、やはり唐さんが絡むとただではおさまらないようだ(暮れの26日の忘年会は大荒れの天気。傘が役に立たない台風のような降りで、夜半には雷になった)。そんなわけで、もし時間の余裕があれば夜の新宿梁山泊のすずなり初日に顔を出そうかとも思ったのだが、あまりの降りに断念。おとなしく家に帰った。

 ところで、論文の合間に読んだ本。
扇田昭彦さんの『唐十郎の劇世界』(右文書院:アマゾンのタイトルが間違っている。「世界」ではなくて「劇世界」です)。書店には来週から並ぶが、ご本人から送っていただいた。67年から現在まで唐さんと共に歩んでこられた扇田さんの「唐十郎論集成」で、これまで目にした文章も多いが、まとめて読むとなかなか圧倒的で、予想を遥かに超えて面白かった。二月か三月には同じ出版社から堀切直人さんの『続・唐十郎ギャラクシー』も出るようだが、この本の出版はいろいろそこから派生する動きを生み出しそうだ。

 さあて、連休の間に仕事にもメドをつけなければ、来週からは大学も始まり、新年会や観劇の予定も目白押しでいきなり忙しくなる。

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