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2008.10.08

そろそろ更新しておかないと‥‥

 月1ペースにしても、あまりにも日々の過ぎる速度が早く感じられ、なかなか余裕がない。もう大学も始まってしまった。

 前回がトリエンナーレ開幕だが、その後すぐに唐ゼミ☆の山形公演へ。米沢駅まで車で迎えに来てもらったのだが、そこからの道のり、信号もほとんどなく、車は結構走っているが歩行者の姿がほとんどない典型的な田舎で新鮮だった。

 いくつかの村や集落が合併してできた川西町の中心にあるのが、井上ひさしさんが子供のころ住んでいた「小松」地区で、井上さんの蔵書が寄贈されていたり、「こまつ座」が年に何回か公演をしている町民会館「フレンドリープラザ」がある。そこの駐車場にテントを張っているのだが、周りは見渡す限りの田んぼ。鴉の群れとJAの建物だけが目につく。満月の1日前の月がくっきりと空にかかり、車で百人ほどの客が集まってくる。全国大会まで出場したという地元の置賜農業高校の演劇部の生徒たちも20人近く来ている。

 唐ゼミ☆の「ガラスの少尉」は1幕物、1時間半の短い作品だ。元々ラジオドラマでイメージのめまぐるしい展開に満ちた作品だが、さまざまな仕掛けで物理的には不可能に思える舞台転換をタイミングよく決めていくと、テント芝居は初めてという観客たちが素直に反応し始め、最後には舞台と客席がひとつになって大歓声で終わることができた。ひとまずは幸せなスタートを切ることができた。特に、高校演劇部の子たちはストレートに喜んでくれて、終わった後で役者の周りに群がってくる。地元で世話をしてくれた人たちも喜んでくれて、打ち上げの宴会も盛り上がっていた。

 地元の人はもちろん何らかの形で農業に関わっていて、米も野菜も都会ではとても食べることができないほどおいしい。見た目の悪い枝豆も、ネジ曲がったキュウリもナスも芋もかぼちゃも、子供の頃に食べていた野菜そのもので余りにもおいしく、このもてなしは何よりだった。

 次の日は1日に数本しか走っていないディーゼル三両連結のローカル線米坂線でテントばらし中の現場へ。鉄道オタクたちが大きな荷物をかかえて写真を沢山撮っている。車を借りて赤湯方面を一回りして、辛味噌味の赤湯ラーメンを食べて、一人新幹線で帰った。

 大学が始まり急に忙しくなる。今年はスペシャルの講師として『極西文学論』の仲俣暁生さん、『ミッキーマウスのプロレタリアート宣言』の平井玄さん、水戸芸術館の高橋瑞木さん、京都大学の吉岡洋さんなど、盛り沢山。もちろん「舞台芸術論B」の久保井研さん、「C」の望月六郎さんも去年に引き続いて来てくれる。いずれも特別の予算や企画満載で力を入れているので、絶対面白いはず。ただ、そう簡単に単位は取れないよとおどかすと最初から逃げ腰になる学生が多いのがさびしい。

 横浜トリエンナーレに関連してさまざまな関連企画が動いているが、先週は「急な坂スタジオ」が企画しているアルゼンチンの若手演出家マリアーノ・ペンソッティによる街頭劇「ラ・マレア」が野毛の近くにある吉田町の通り全体を使って行われた。また、来週からはみなとみらいでテントを張って行われる第二回横浜フリンジ・フェスティバルも始まる。このテントは新宿梁山泊が貸し出したもの。そして、言うまでもなく11日から13日にかけては唐ゼミ☆の「関東地区唯一のテント公演版・ガラスの少尉」が川崎市民ミュージアムで幕を開ける。

 残念ながらぼくは京都で美学会と自分の講演会があるので、初日しか参加できないですが、是非見て下さい。
24-26には恒例となった三度目の京都公演と、年末には横浜での倉庫公演も予定されています。

 劇団唐組の「ジャガーの眼2008」も井の頭公園で4日に初日。このまま週末二回公演で唐ゼミ京都公演と重なるけれども最終週は新しくメトロが開通して便利になった雑司ケ谷鬼子母神へと移ります。

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