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2012.09.17

横浜都市文化ラボの集中講義「都市とポビュラー文化」など

 前のエントリーからもうひと月が過ぎた。あれから、父がまた緊急入院したりして慌ただしく月日が過ぎた。その最中には劇団Dogadoga+の鴬谷・東京キネマ倶楽部での「偽作・不思議の国でありんす」もあり、稽古を含めると3回ほど足を運んだ。打ち上げにも少しだけ顔を出させて頂いた。

 9月3日から7日まで横浜にある野毛Hana*Hanaで、京都精華大学提供の集中講義「都市とポビュラー文化」が始まった。
 これは、北仲スクールの時から京都精華の佐藤守弘さんが中心となって京都精華の大学院共通科目を横浜で開講してくれるというもの。
 去年と同じく、吉村和真さん(マンガ研究)、小松正史さん(サウンドカルチャー論)、安田昌弘さん(ポピュラー音楽社会学)の3人の講師と23人の学生たちがやってきた。
 横浜国大からも20名以上、さらに倉敷芸術科学大学の2人と社会人も加わって連日賑やかな連続講義となった。野毛ということもあって当然毎日が宴会。
 それに加えて、今回は島本浣さんがやってきてくれて、京都精華の学生たちのプレゼンテーションも行った。それもあって、京都と横浜の学生たちが相互に打ち解け合い、これまでよりもぐんと盛り上がった共同授業となったような気がする。20人以上の大宴会も2回もやったし、楽しい日々だった。

 その一方で、期待していた文部科学省の助成金が不採択になるということが決まり、今後の計画を続けて行くことが困難になるという出来事もあった。学内で資金集めに奔走することともなり、自分が何をしたいのか、何を続けて行かなくてはならないのかということを改めて自分に突きつけなければならない事態となった。周囲の人たちの温かい支援の言葉がとても身に滲みた。めげずに突き進んで行きたい。今年の秋から始まる予定はこの通りである。どれもわくわくするような企画だが、大久保さんとの連続講義はすごく楽しみだ。一部のワークショップ科目を除いて、会場は横浜の都心部に場所を借りて行う。「大学が街に飛び出して行く」ことに対して、大学の宣伝や広報、受験生確保などとはちがった意義を理解してくれる人はとても少ないが、これまで掴んだ手応えを支えにこれからも全力で続けて行きたい。

 お金がないからと言って、やりたいことを我慢するのはつまらない。むしろ、どんどんやりたいことに手をつけて行こう...ということもあって、前のエントリーにも書いたやなぎみわさんの演劇プロジェクトと共同事業をやってみたいという思いから、9月15-16日、鳥取市の「鳥の劇場」で行われた新作「PANORAMA」の公演に足を運んだ。「鳥の劇場」に行くのはもちろん初めて、鳥取県に足を運ぶこと自体、人生で二度目にすぎない。新幹線を姫路で乗り換えて、最近開通したという智頭鉄道経由の特急「はくと」に乗ると鳥取市は横浜から5時間。思ったより近くなった。そこからローカル線に乗り換えた「浜村駅」からさらに10km離れた「鹿野」地区に「鳥の劇場」はある。江戸時代亀井氏が鹿野藩を開いた古い城下町だが、今では鉄道駅からも離れた時代から取り残されたような地区だ。そこの小学校跡を劇場施設にしている。台風前のもの凄い暑さもあって、町には人影はほとんどかなったが、開場時間になると約150名ほどの観客が集まってきた。そこには知り合いも多く、来年の愛知トリエンナーレの演劇部門を担当するという「REALTOKYO」の小崎哲哉さん、10月に京阪電車と大阪大学の共同企画をやなぎさんとやる木下千恵子さんたち、京都の遠藤水城君とICCの植田憲司君(二人とも元室井ゼミ)など、みんなやなぎさんと仕事でつながっている人たちが来ていた。ちょっとびっくりしたのは2003年に唐ゼミが大阪公演をした時にお世話になった劇団KIO、そして阿倍野橋ロクソドンタを経営する中立公平さんもいたこと。現在ロクソドンタの運営をしている井上さんという女性がやなぎさんのところの制作を担当しているらしい。公演終了後そのまま演劇祭のオープニングパーティとなったが100人以上が残り、招待されているフランスの劇団員たちも参加して賑やかな会だった。

 次の日は鳥取観光。鳥取砂丘や博物館など見て回り帰宅した。7月の宮城・岩手もそうだが、地方を訪れると近代化とかバブルとかが「本当にそんなものがあったのか」という気分にさせられる。鳥取もまた近代以前の佇まいを強く残した町だった。

 そんなこんなで、もうすぐまた秋学期が始まる。政情も含めて世の中不安定な気分が強まってきているが、こんな時こそ自分の足下をしっかりさせて頑張って行きたい。
 何か、決意表明ばかりの文章だな。中身についてはいままだ書けないことも沢山あるので、またそのうちに。
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