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2013.02.23

2月23日

 今年になって一度もこのblogを更新していなかったことに気づいた。

 FacebookやTwitterには多少は書いていたけど、何だか書かなくてはならないと思うことが沢山ありすぎてつい敬遠してしまっていたのだ。

 自分が年齢を重ねて行くと当たり前のことだけど、向こう側の世界に旅立ってしまう人も身の回りで当然多くなる。何だか震災の後からこれまでなかったほどの頻度で関わりのあった人たちが亡くなっていったような気がして、そのことに触れなくてはならないと思うと心が重くなるようなこともあったかももしれない。最後のエントリーが12月9日だから、そりゃまあ色々なことがあった。忙しかったしなあ。ももクロも紅白に出ちゃったし、やなぎみわさんとのコラボレーションの仕事は進行中だし、三輪眞弘さんとも一緒にやることで進んでいる、メディア芸術祭の世界メディア芸術コンベンションも終了したし、水戸芸にも行ったし、個人的にウクレレにはまっているし、父母の病気も一段落したし、学生たちの上映会や公演も間近だし、まあいろいろなことがあった。昨日初日をあけた望月六郎さんの率いる劇団ドガドガプラスの新作「浅草紅團」もとても面白い。ちょっと年下だけど同年代でどんどん進化している人を見ていると勇気が出てくる。

 この劇団は演劇経験のないダンサーたちと望月さんが6年前に立ち上げたもの。近代日本文学に題材を求めた重厚な戯曲と、浅草レヴューや軽演劇のような踊りと歌が混じり合っているきわめてオリジナルなスタイルを持っている劇団だ。出演者たちがどんどんと演技の腕を上げていき、そこに個性溢れる男優陣たちも加わってパワフルな舞台を作り出している。今回は、ヒロイン役の中田有紀が女優に生まれ変わった瞬間を見ることができた。2時間半が全く長く感じないほどの力のこもった初日の舞台だった。ので、とりあえず宣伝をしておきたいと思って、久々にblogのことを思い出したのである。

 1月25日に美術家の嶋本昭三さんが亡くなった。85歳だった。同年代を生きている人たちの中で本当に尊敬できる、というよりも明らかに自分よりも能力を超えている存在のうち数少ない一人だった。同じような天才に唐十郎さんが居て、その唐さんが去年の5月に重度の脳挫傷で入院していたことも心に懸かっていた。唐さんはもうだいぶ回復して自宅で療養中だが、それでも元通りになるまでにはまだ時間がかかるだろう。嶋本さんに関してはblogではとても書ききれない程の思いがある。こうした人たちからうけた「借り」のようなものは、とても返しきれるものではないが、それでも何とか少しずつでも返して行きたいと思っている。

 短いがこれだけ。とりあえず、ドガドガ+を宣伝しておこう。学生さんたちも是非見に来るべきだ。特に映画塾の学生は必ず見に来て欲しい。

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